𓅿情緒不安定OLの備忘録 ☄︎

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ヨーロッパ旅行記~暮らすなら日本の巻~

無事メトロでホテルへ帰り、Tさんにホテルの受付でtax freeの書類をプリントしてくれと頼んでもらい、就寝。



6月30日金曜日

帰国の朝。
時間があるのでせかせかとホテル横のモノプリでお土産のお菓子等を購入。小さな店舗なのでエコバッグはなさそうだった。


帰国の手助けの為だけに新たに現れたガイドさんも付き添ってくれるらしい。
自分たちはカウンターに行かなくても自動でチェックインできる搭乗券だったのだが、機械の調子が悪く全員カウンターに行く羽目に。
日本のように当たり前に機械が正常に作動することは珍しく、そもそもそっちの分野は10年20年遅れているのでこんなことはしょっちゅうある、とガイドさんが言っていた。

免税申請はガイドさんにやってもらったが、帰国後還付されることはなかった。何故?


なんか…異常に人が多いシャルルドゴール空港。
機械のエラーがあちこちで起きているからなのか、人が、すごい、居る。
40分ほど待ちチェックインを終えて、税関に向かうと、生きてきた中で一番長い行列に出くわす。
例の賑やかなおじさんおばさん達が一緒に並ぼうと言ってくださり、他に見かけた同じツアー客も呼び込んで一緒に行動することにした。まぁ、ひたすら並ぶだけなのだが。

1時間30分以上税関に並んだ。皆一抹の不安が過る。
この間に当然のように列を抜かして一番前の方に行く外人たちを大勢見かける。皆で日本語で文句を言うがこっちを見ても足は止めず進んでしまう。文化の違い、で済ませていいものなのか。

税関を通り抜ける頃にはとっくに出発時刻を過ぎていた。
やばいなぁとは思ったが他のみんなも居るのでどうにかなるかとも思う。

結局、自分たち以外の乗客も飛行機まで全然辿り着かなかったようで定刻を過ぎても出発していなかった。
待たせているので急がければならないが、我慢していたトイレを済ませてから乗り込む。


帰りは直行便で13時間ほど。何故か苦じゃなく、すごく時が経つのを早く感じた。


7月1日土曜日

昼前に関空に着いて、お世話になった賑やかなグループとルーヴルのご夫婦に挨拶をして、ウォシュレットのある清潔なトイレに感動し、帰路へ。
日本のトイレ環境って本当に素晴らしい。最高。発明してくれた人ありがとう。清潔に使う国民ありがとう。
鞄開けっ放しでも誰にも何も取られる心配もないし。鞄を気にしなくていい自由。


関空からの帰路も行きと同じくバスと鈍行で4時間。
ここで時差ボケが発動し、バスでは隣の知らないお姉さんの肩で爆睡し、電車では大きなスーツケースを持ったまま気絶するように寝た。
一番しんどくて疲れたので二度と鈍行で大阪に行かないと決めた。
そして時差ボケは一週間治らなかった。

ヨーロッパ旅行記~英語力皆無の巻~

相変わらずフラフラと歩き続けているが、一応「フランスに来たのならマカロンを食べよう」という安っぽい目標はあったのでその辺にあったパティスリーへフラフラと入る。

ピンク色のマカロン(確かストロベリー味)と、温かい飲み物が欲しくてレジに置いてあるメニューから「カフェ」を一つテイクアウトした。
この時自分が放った言葉は「ディス ワン」。pleaseすら出ない英語力。
そして出てきたものはマカロンとカフェ味のアイスクリーム。数秒思考停止した後情けなさで虚しくなる。
勿論どうすることもできないので、得意のポーカーフェイスで店を出る。さも当然のように、を演出。

店の外にテーブルと椅子が置いてあるので場所を借りてマカロンを食べてみる。
うん、美味しい、筈。だけど「カフェ」の衝撃で味わえない。写真もない。
少し雨も降っていて6月末だというのに寒い。これは…「カフェ」に手を付けるのは自殺行為だな、と胃腸の弱い私は即座に判断。


日本人が想像するパリとは違い、街中には2・30mおきに路上生活者がいる。酷い場所は2・3mおきだ。
自己満足したくてパティスリーに来るまでにも持ち歩いていた飴を配っていた。
「カフェ」も食べずに捨てるのも忍びないので同じようにあげた。今思えばクソ寒い時に施すものではない。


再び当てもなく歩いていると、ショコラトリーを発見。
家族へのお土産にいいな~と眺めていると日本語で話しかけられた。日本人の店員さんがいらっしゃったのだ。
他愛もない話をしつつ試食させてもらい、いくつかショコラを購入。家族にも「高カカオで苦いのに止まらない美味しさがある」と好評だった。一体なんというお店だったのか。
適当に歩いてはいるが、頭の中でセーヌ川を意識して迷子にならないようにしていたので、店員さんにセーヌ川の位置を確認してからお店を後にした。


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どこかのお店


昨晩バスでTさんが、ここは日本人が経営している日本人向けのお土産屋 と言っていたお店に偶然辿り着いたので入ってみる。
フランス各地のお土産が日本語の説明と共に置かれた店内。そして奇跡的にヴェルサイユ宮殿の林檎の飴を発見。絶対に割高だろうが迷わず2つ購入。

トイレもお借りする。水の流し方が特殊なので気を付けてくださいね、とのこと。
トイレの中には使い方が書かれてあるのだが、どうやらペーパーは流せないらしい。なるほど。便器の横に1mほどの大きなゴミ箱がある。蓋はなく、ペーパーが山盛り。なるほど。なるほど。郷に入れば郷に従え。



夕方6時頃。そろそろ晩ご飯を食べてホテルへ帰ろう。女一人でパリをうろつくのは危険だ。
カジュアルそうなレストランを適当に見繕って入店。どこの席でも良いよと言うのでテラス席へ座らせもらう。アジアンがオープンテラスに座るのはよく思われないと聞いたことがあるがオーナーらしきおじさんはにこやかに接してくれた。
メニューが英語と中国語なので忍ばせておいたガイドブックのおまけページと照らし合わせてみる。よく分からない。うんうん唸っているとおじさんが何人だ と聞くので、日本人だ と答える。パッと笑顔になったおじさんが日本語メニューを持って来てくれた。

ジャガイモのポタージュ、サラダか何らか?、メイン忘れた肉系?、パン、そしてクリームブリュレ!
いや、もうアメリじゃんっ! テンションが上がる。
ポタージュ3人前くらいの量あったのが苦行で他にどんなご飯を食べたのか忘れた。
クリームブリュレはクリームブリュレの味がして美味しかった。


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憧れのクリームブリュレ
アメリの真似をしてスプンの裏でカラメルを割って食べた


にこにこの自分。チップ問題にぶち当たるが持っていた小銭全部置いてきた。

ヨーロッパ旅行記~あてのないパリの巻~

ヴェルサイユから再びバスでパリ市内へ戻る。
どこで降ろされたのかは全然覚えていないが、ご夫婦と一緒にメトロでルーブル美術館に向かった気がする。
メトロ構内の売店でチケットを買ったことは覚えている。

そこから徒歩で美術館のライオンのいる入口へ行ってみたが(ガイドブックに穴場と書いてあったので)その日は開いておらず無駄足させてしまった。
だので、ド定番ルートの三角オブジェの入り口から入る。そこではそんなに並ばなかったのに、館内に入ってからよく分からぬ列に並ばされ3~40分くらい謎に待たされた。

自分はモナリザだけが目的だったので、ご夫婦にも付き添っていただく。モナリザ目当ての人間が多いので地図を見なくてもそこら中に案内が出ている。迷わず辿り着いた。

思ったより小さい。
だだっ広い部屋にある小さい額縁の暗い女に群がる無数の人間。
傍から見るとそういう現代アートのよう。自分もこの中に入るのかぁ…と若干憂いつつ流れに身を任せていると彼女の真正面に立っていた。

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正直そんなに感想はない。きれいな絵でもないし。
こんなもんか、という感じだ。
ご夫婦もイマイチぱっとしない表情をしている。


バカな自分はここでもミュージアムショップに寄らずご夫婦と別れてさっさと外へ出た。写真も上記ともう一枚しかない。馬鹿なの?
次パリへ行った暁には、絶対にミュージアムショップで沢山買い物する。ニケ?ミケ?とか何か他の有名な絵は同行者が見たいと言えば見てもいいかな。


ご夫婦にお礼を言って別れた後、フラフラとマレ地区へと歩いて行く。
適当に歩いたのでどこを歩いてどこの店へ入ったのかさえ分からない。セーヌ川の位置さえ頭に入れておけば何とかなる。
お腹がすいたのでその辺にあったパン屋でチョコデニッシュを買う。歩きながら食べる。
冷えているのに今まで食べたパンの中で2番目に美味しかった。1番は朝食のクロワッサン。どうしてこんなにサクサクなの?

マレ地区は古着屋、雑貨屋が多い街。片っ端から古着屋へ入ってみたがピンとくるものがなく服は買わなかった。店員さんたちに「Japanese?」と聞かれることが多かった。チャイナでない確認をしたいのだろうか。

可愛いアクセサリー屋さんがあったので入る。
小さなショップなのに、自分好みの商品ばかりで時間をかけて吟味。
ハートに小さいダイヤが敷き詰められたチェーンリングとイミテーションダイヤのピアスを購入。ピアスは試着させてくれた。文化の違いか?
(リングは帰国後すぐに失くして捨てたと思っていて、誰にも言えないほどにショックだったが(3万円した)、2年後NYへ行く準備の際にぽろっと出てきた。)

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これどこ?

道中、アホの日本人観光客だ、と思われるとすぐスリが近寄ってくるのでまるで現地人のように堂々と歩いていた。特にあてもなかったのでスマホを見る必要もないのだが。
そんな風にしていると、チャイナだか台湾人だかのおばさんに中国語で何か聞かれた。たぶん「ここへ行きたいのだけどどう行ったらいい?」みたいなことだ。中国人じゃないから中国語も喋れないし、そもそもここがどこだか自分でもわかっていない。「あ、、Sorry.I'm japanese.」と断る。
再び歩いているとまた、今度は白人のお姉さんにスマホを見せられて何か聞かれた。(流石にそれはなくね?アジア人の自分よりその辺歩いてる白人に聞くほうが安パイだろ…)とこの状況に引いたが、「Sorry.」困ったジェスチャーを加えて断る。

堂々としすぎるのもよくないのかもしれない。