𓅿情緒不安定OLの備忘録 ☄︎

映画、本、海外ドラマ、旅行 など

Doctor Sleep (ドクター・スリープ)

何かを見て鳥肌が立ったのは何年振りか……
ずっと余韻に浸っていたい……
シャイニングテレビドラマ版を観ていて良かった。小学生の大昔の記憶しか残ってないけど。

まず良かった点は、レベッカファガーソンが出て来たこと。顔がクソタイプ。



/ここからネタバレありの感想/

次によかった点は、ジェイコブトレンブイ君が出て来たこと。彼の演技を観るのは3回目だけど、まじで演技とは思えないほどリアル。
おかけで、彼が殺されるシーンはぞぞぞぞぞって全身に鳥肌がたった。グロは平気でやってきたつもりなのに。
更に、このシーンの気持ち悪さの効果の効かせ方がうますぎて まんまと…って感じ。
傷付けられる19番を感じ取るアブラの叫び声と、その動きを感じ取るダニー、そしてじわじわ、でも確実に殺されてゆく19番……今思い返してもぞわっとする。やばい。何あの断末魔。


で、嫌な予感しかしてなかったけど、やっぱりいい奴は殺されちゃうんだ
つらい…スネークバイト何者だよ…なんだあの15歳…


最後の最後にあの例のホテルが現れるわけだが、何もかもそのまま!最高です。
待ってたよ、ダニー
真っ先にボイラー室へ行くダニー。
そして丁寧にケースへ戻されている斧。

バーテンダーとして出て来るダニーの父親、ジャック。
ジャック役のヘンリートーマスがジャックニコルソンそっくり!本人かと思った。


ここからダニーは父親ジャックと同じ道を辿るし、今までも辿ってきたんだな…と振り返りしみじみ思うような展開になっている。
全部拾ってくよね、勿論ね、お約束だもん
ボイラー室で爆発を誘発させる展開は、テレビドラマ版を観ていた人には感涙もの…これは映画から映画への続きだから直接テレビドラマと繋がっている訳じゃないけど、でも原作への敬意がね、伝わってくるし、繋げたい。
お父さんも最後は家族を思い出して頑張ったんだよ!命かけて!! ってダニーに伝えたい。


そういう事で、シャイニングは圧倒的テレビドラマ版推し。映画版の映像美は認めた上で。


/追記/
エンドロール前半はホテル全盛期を思わせる華やかなオーケストラがBGMになっている。
エンドロール後半は、ホテルのある山の吹雪いている音のみだ。音も微かしか聞こえない。
それまでは帰る人で騒ついていたが、一気に静まり返る館内。
ただのエンドロールの筈なのにとてつもなく怖い。

もしかしたら急に大きな音がするかもしれない
もしかしたら何か映像が現れるかもしれない

吹雪の音だけで想像を巡らせながら、じっと息を潜める。
結局何事もなくENDを迎えたが、館内の明かりが点くまで私含めた観客は身動ぎ一つ出来なかった。


シャイニング映画版でも、エンドロールは華やかなオーケストラ→社交場の騒めき へと変わる。
勿論この騒めきは目覚めた彼等のものだという事も解っている。だが、「いる」という事が分かっているので平気だ。
しかし、ドクタースリープのエンドロールは異常だった。こんなに恐怖を感じるのは初めてである。
何か「いる」のかも、何か「起こる」のかも判らない。
恐怖の最高値は、「わからない」事なのだ。

Wish Upon (7 WISH)

あー、ゴミのような主人公です、この映画の主人公は。イラつくこと間違いなし☆
とっても良いお父さんがいるのに、どうしたらこんなに酷い性格の娘になるのか……。過去にママが自殺していたとしても、こんなに自己中で悲劇のヒロイン気取りになるかね。

他の事をしながら観たので、久々に洋画を吹き替えにした。この吹き替えのお陰でより一層イライラすることになった。これがまた腹の立つ喋り方するんだな。声優が誰だか知らないが。

元々、学校でいじめられているんだけど、コイツにも相当原因がある。
序盤でかなり酷い事が起き続けているのに、気にしつつも自分!自分!で進んでいく主人公。一切感情移入できません。




/以下ネタバレありの感想/
オチは最初から想像ついていたので、だよね で終わった。オチの後のオチも簡単に読める。
あんなに周りの人が、それも大切な人たちが死んでいってるのに尚も自分の欲を満たそうとする主人公クレア。人が死んだ一瞬は悲しむけど、すぐ復活。すぐ自分!自分!に戻る。なんだコイツ。
永久にこの性格は治らないでしょう。死んでくれてよかったです。

Dr.パルナサスの鏡

制作背景を知ると、格段に観る価値の上がる作品。

1年くらいウォッチリストに入れてたやつ。
ファンタジーっぽいし、ジョニーデップとジュードロウってやばいやん!って思いつつ何故か観ようと思えなかった。

'08の作品にしてはCGが安っぽい…敢えてなのか?
ファンタジーやオカルトが疎い人には、この物語の設定がなかなか入って来ないとは思う。自分は、(こりゃ、このジイさんの精神世界と悪魔の話か)とピンと来たけど。
世界観さえ受け入れて仕舞えば、ストーリー自体は分かりやすいし、メッセージ性もよく分かる。
夢中で観る とはならないけど、移動中とかに見る分にはいいのではないか。

衣装が全部可愛くてキラキラふわふわで、そこはもう最高。わたしの脳みその中覗きました?ってくらいめちゃくちゃときめく服ばかり着てる。




/以外ネタバレありの感想/
精神世界に入ると、欲望が強い人は本来の容姿より良くなるんだなぁ…と思いながら観終わってググって驚いた。
現実世界の顔の人(ヒースレジャー)撮影中に亡くなってる!
だから、4人1役になってるし、顔が変わるのも後付けの設定。上手いこと繋げてて凄い。むしろ、その設定の方が物語にも合ってる。
で、実際友達だったジョニーデップ、ジュードロウ、コリンファレルが出演した訳。しかも出演料はヒースの娘に全額寄付。ここも素晴らしいし、これまた物語と通ずる所がある。
こんなに慕われていた彼も、作品を支えた3人も凄い。素敵。

このように、作品自体は へぇ って観ても、制作背景や裏設定を知るとぐっと魅力的になる映画は沢山ある。
その部分を調べることが好きだしおもしろい。