𓅿情緒不安定OLの備忘録 ☄︎

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ヨーロッパ旅行記~迷子のVeniceの巻~

6月24日土曜日
このホテルが一体イタリアのどこにあるのかさっぱり分からないまま宿泊したが、日程表を今一度確認したところベネチアらしい。
DOUBLETREE BY HILTON HOTEL VENICE NORTH
落ち着いた雰囲気で、ホテル周辺も原っぱが広がっているだけで本当に良かった。雰囲気は。


絆創膏を二つに切りたくて、受付係に「ハサミを貸して」とグーグル翻訳で頼んだら
「返してよ?」と言われた。
当たり前だろ、と思ったけど、今思い返すと日本以外のアジア人のしかも子供に見間違われていたのかな、とか。
目の前で絆創膏カットして即返却。

アジア人差別なのか、単に接客業=おもてなしではないのか、冷たい人は多い。
その分、優しい人はとことん優しい。



THE BREAKFAST を会場で食べる。
野菜が一つも無く、代わりにチーズとヨーグルトの種類は豊富だ。ヨーグルトはスーパーで売っているものをパックのまま出しているし、果物はリンゴすら切らずに丸ごと一個。
郷に入っては郷に従え が旅行のモットーなので食べやすそうなものだけ取る。

ツアーは席数が決まっているので毎回相席だ。
ここで一緒になった5人組のおばさんおじさん達が本当によく喋る人ばかりで、この方々のおかげでツアー中ずっと楽しかった。
私や、別グループにも「どこから来たの?」「名前は?」「なぜ参加したの?」と質問するので、他の参加者のことがよく分かった。
更に、一度喋った人のことを別グループに紹介してくれるので、ツアー中いつの間にか知らない同士でも喋ったりするまでなった。





今日もまた信じられないスピードのバスに乗り込みベネチアへ向かう。

トイレ付きの大型バスだが、「掃除が面倒だから」という理由でトイレは絶対使うなと言われた。同じ理由で飲食も禁止。飲んでいいのは水オンリー。
初めは驚いたが、これは他の国のバスも同じだったので、日本が特別すぎただけのようだ。


バスから船に乗り換える。
豪華客船が10隻以上停泊しており、この二日間で一番興奮した。


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賑やかな5人組の中のおじさんが撮ってくれたダサい自分。
おじさんは気を使って行く先々で写真を撮ってくれた。ありがたい…


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知らないおばさんと共に。一緒に写ると有料。



現地のガイドさんが案内してくれる。
ザ・イタリア人のおじさん。白シャツにタイトなパンツに革靴にサングラス。わざと?

色々説明してくれたが覚えているのは、大雨の時広場がよく冠水する ということだけ。


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これがおそらくサンマルコ寺院
メリーゴーランドの装飾みたいだなぁと思った。
予定表曰く入場したようだが全然覚えていない。


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ベネチアングラスの工房
何を見ても全部綺麗で、でも割ってしまいそうで歩き回るのが怖かった。作る過程も見学。
母に、今ベネチアにいる。と連絡すると「ベネチアングラスのピアスとネックレスを買って」とお願いされたので買う。非常に高かった。

街には沢山のガラス工房やお土産屋があるがメイドインチャイナがよく紛れ込んでいるらしい。ガイドさん情報なので確かだ。

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レースも有名らしい。
ちっちゃな工房だったがどの作品もすごく素敵でうっとり。



ゴンドラにのるオプションを予約していないのは、自分と賑やか5人組だけ。
ツアー予約時に、グループ毎なのか人数毎なのかと聞くと「グループ毎でしょう」と言われ、
孤独に一人で1時間もゴンドラに乗る勇気も頑丈な三半規管も持ち合わせていなかったのでやめた。
だが実際は人数毎に乗り込み、孤独になることはなかった。この件はアンケートに記入しておいた。

お世辞にもきれいな海と言えないので乗らなくてよかったとは思う。街歩きのほうが好きだし。
ベネチアの海は観光船が沢山来るので汚いうえに臭い。
ディズニーシーでは知り得ることのない情報だ。


添乗員のTさんに集合場所と集合時間を決められ、適当に街を歩き始める。
本当に適当に。目印の教会の塔は高く聳え立ち、グーグルマップもあるので安心しきり気の赴くままに歩き続ける。
気づいた時には迷子だった。
目印の教会は見えるのにどう歩いても近づかない、むしろ離れる一方。
グーグルマップは通れない道を案内するし、もはや自分がどの方角にいるのかさえ分からなくなっている。
15分ほど彷徨い続けパニックになっていたら、狭い路地で先ほどのイタリア人ガイドさんが現れ、目が合う。

こういう時の運は人一倍強い。広くてごちゃごちゃと迷路のようなベネチアで30分前に別れたガイドさんと出会うなんて。奇跡だ。

「なんでここに居る?なんでゴンドラ乗らない?」とびっくりされた。
30人のツアー客、しかも2時間ほどの同行なのに顔を覚えてるガイドさんにこちらも驚いた。
「船酔いするから申し込みしていない。ここに行きたいんだけどわかりますか?」と尋ねると
連れて行ってあげる!と案内してくれた。
迷路のような道を歩き無事集合場所へ着いた。

ベネチアで何を見たかを忘れてもこの出来事は一生忘れないだろう。