ヨーロッパ旅行記～初めての海外旅行の巻～

2017年6月　会社を辞めた。
一ヶ月間有給があったので、この機会に生まれて初めての海外旅行へ行く決意をする。
一人で。

海外旅行に行きたいがために会社を辞めたといっても過言ではない。
ハローワークへ行くモチベーションは「海外」を思い浮かべて保った。

初めての海外、しかも一人、英語もできない＝ツアーに限る。
行先はリゾート地でなければどこでもいいや　と思っていたので日程と予算とを擦り合わせてイタリア・フランス9日間のツアーを申し込んだ。

6月23日金曜日

すったもんだの準備をして、梅田で前泊し関空へ。
2年ぶり、人生3回目の飛行機だったので不安な気持ちを抱えたまま専用カウンターで手続き、搭乗。どうやって2時間過ごしたのか少しも覚えていない。
KLMオランダ航空で、アムステルダム経由ベネチア行。

機内は寒く、隣の客の香水は臭く、ポイフルは奥歯に沁みた。

トランジットのアムステルダム着。
やっとツアー参加者全員と顔合わせ。当たり前だが、孤独な参加者は自分一人だけだった。
2時間ほどのトランジットがあったので、ターミナルを散策。
そして初めて海外で買い物をする。チキってジュース一杯。チップもよく分からず、商品代しか払ってない。

何味だっただろう。

アムステルダム⇒ベネチアへ2時間半。
先ほどよりもずっと小型の飛行機。機内食は軽食があったみたいだが爆睡しており貰えなかった。
隣はツアーと全く関係のない、日本人のおばあさん。服飾の仕事で買い付けに行くらしい。一人で車いすで。謎の人物だった。

ヨーロッパはもう夜で、機内も照明を暗くしている。
あと1時間弱で到着という頃、飛行機がエアポケットに入ったらしく信じられないほど揺れた。しかも着陸までずっと。
本気で墜落すると思って隣の謎のおばあさんの腕をつかみ「こわい」「大丈夫ですかこれ」「墜ちる？」と言い続けた。着陸までずっと。
謎のおばあさんは「今まで何度も飛行機に乗ってきたけど墜ちたことはないから大丈夫だ」と言った。

怖かったのは自分だけじゃなかったようで、無事着陸したあと自然と拍手が生まれた。
それほど酷い揺れだったということだ。

Wi-Fiが正常に使えることを確認し、すぐに親へ「死ぬかと思ったが無事着いた」とLINE。
そのままバスへ乗りホテルへ。夜なので街並みも何も見えず...着いてすぐ寝た。

バスルームしか撮ってない。