𓅿情緒不安定OLの備忘録 ☄︎

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ニューヨーク旅行記〜自然史博物館から地獄の帰路の巻〜

メトロポリタン美術館を出て、セントラル・パークを突っ切って自然史博物館へと向かう。
閉館まであと2時間ほどなので足を速める。

予定ではもっとゆったり優雅にセントラル・パークを散歩するつもりだったのだが、現実では競歩である。
想像の3倍くらい広い。ナビを見つつ向かっているので最短距離なのだが、まあ広い。歩けども歩けども公園の中だ。


セントラル・パークでもリスを見つけた。
日本人が想像する所謂"シマリス"の5倍くらいあるサイズ感なので、若干の獣感は否めない。が、可愛い。



ぜぇはぁしながらやっと博物館へ着いた。

まさに、「ナイトミュージアム」!!
当たり前だがそっくりそのままで思わず感極まる。涙ぐみながら入り口へ進む。
ここもシティパスを使用。

入館すると、映画とはかなり違う展示で少し拍子抜け。

でも素敵だ。
たぶん展示してある化石のほとんどが本物だろう。しかし、あまりに綺麗でツヤッとしているので疑った目で眺めていた。こういう情報を予め仕入れておくべきだ。



映画ではものすごく広い博物館のように思えていたが、実際は割とこじんまりしている。METの後に行ったせいで余計狭く感じるのかもしれない。


17時に閉館だが、エリアによっては15時や16時にクローズしていた。
これもまた下調べが足りなかった。蝶の温室を観てみたかったのに…
それから、エジプトコーナーもてっきりあると思っていたが、無かった。映画の中だけの話らしい。勿論、黄金の石碑も無い。


急ぎ足だったので一応開いているエリアはすべて回れた。
一日中競歩のスピードで歩いていたので、足が千切れそうだ。そして、朝食べたきり何も口にしていない。
周りに一生懸命で自分のことをすっかり忘れてしまうので、旅先でよく体調を壊すのだ。休憩・水分・糖分補給は本当に重要である。

低血糖で手が震えながら一旦ホテル近くまで戻る。
メトロはもう慣れた。
それにしてもニューヨーカーはキセル乗車が多い。非常にスマートに改札を飛び越えて行く。改札に駅員を置くべきでは?



ホテルまでの道中にあるパン屋へ入る。
ブルーベリーのヨーグルトと甘い系のパン、それからどうしても日本的なものを口にしたい欲に勝てずカレーパンをチョイス。チョコレートドリンクも頼んだ記憶がある。

まともな思考をしてなかったので、上記のメニューを黙々と腹に収めた。
今なら、頼みすぎだし、一気にカロリーを摂りすぎ、食べ合わせが悪いのが分かる。


めちゃくちゃな食事の後、ホテルに預けていたスーツケースを取りに行きJFK空港へとメトロで向かう。
酔った。乗り物酔いだ。
ここ15年で1番酔った。胃液が上がってきて今にも吐きそう。元々悪いメトロの乗り心地が余計気持ち悪く感じる。急ブレーキをかけるな…カーブやめてくれ…
アメリカで人間の尊厳を失いたくないので必死で耐える。

20分ほど乗って、やっと乗り換えの駅に着いた。
着いたもののまだ吐き気は治らず、ゴミ箱に吐くか線路に吐くかの2択で悩む。
トイレは地下にないので、この20㎏以上あるスーツケースを持って探しに行くほど余裕は無かった。

何とか抑えて、空港行きの電車に乗る。
メトロよりは楽な乗り心地だ。
隣に座っていたおばさんに喋りかけられる。
「中国人?」「日本人だ」「日本は、名古屋に住んでいたことある」「へぇ、そうなの」だのと会話をした。あまり記憶はないが、気が紛れたので助かった。


フラフラでターミナルに辿り着く。
チェックイン開始まで2時間弱あるので、空いてるベンチに座ってスーツケースに突っ伏して爆睡した。
疲れていたが、バッグは着ている羽織の中に。この辺り気を抜いてしまうと命取りになるのでそこの意識だけは切らないようにしている。

1時間ほど爆睡して起きると結構スッキリしていた。
まだ完全では無い。


現金がまだ余っていたので、デューティーフリーで美味しくなさそうな飴と、機内で食べる用にナッツと伊藤園のミルクティーを買った。
ナッツとミルクティー2つで$13。目が飛び出たが、仕方がないので支払う。


お父さんとお母さんに、これから飛行機だ とLINEをして機内に乗り込む。
3人席の窓側で、隣が台湾人のおばさん2人だったので良かった。
機内食は2回出たが、まだ吐き気があるのでフルーツしか食べられなかった。勿体ない。

台北で乗り換えをしてやっと、無事に、日本へ着いた。
乗り換え時に、$13で購入した半分以上残っているミルクティーは没収された。





関空へ着いて、スーツケースを持ったままトイレへ。
当たり前に大きなスーツケースがあってもスムースに入れる。
当たり前にシャワートイレ、音姫
当たり前に手洗いの水が暖かい。
( これだよね〜これなのよ!やっぱこれじゃなきゃ!!)
心の中で叫んだ。

海外は目に新しく綺麗で楽しくて大好きだが、暮らすとなると日本が1番なのだ。